コラム

将来手術するから目が悪くてもいい? ―子どもの近視で本当に大切なこと―

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近視治療
UPDATE
2026.05.03
先日、小学生の甥っ子が夢中でゲームをしていたので、
「目が悪くなるよ」
と声をかけたところ、こんな返事が返ってきました。

「大丈夫。将来、目の手術するから」
少しドキッとしませんか。
同じように「今は見えにくくても、将来なんとかなる」と考えている方もいるかもしれません。

確かに、レーシックやICLなどの近視手術は、視力を改善する方法のひとつです。
しかしここで知っておきたいのは、
手術は“その時点の見え方”をリセットしますが、近視が進むことで生じる将来のリスクまでなくすことはできないという点です。

近視は、単なるピントのズレではなく、眼軸長と呼ばれる眼球の長さが伸びることで起こります。
参考:参天製薬 https://www.santen.com/jp/healthcare/eye/library/myopia/3
この状態が進むほど、将来的に網膜剥離や緑内障、近視性黄斑症などのリスクが高まることが知られています。
参考: Flikcroft Dl.Prog Retin Eye Res.2012
つまり、手術で「見える」ようになっても、
近視が進んできた分のリスクまで消えるわけではありません


さらに、近視手術には適応条件があり、目の状態によっては選べる方法が限られる場合もあります。

では、どう考えるべきでしょうか。

大切なのは、
「将来どうするか」ではなく、「そもそも近視を進行させない」ことです。

子どもの近視は、小児期に進みやすいことが知られています。
この時期に進行を抑えられるかどうかが、将来の目のリスクに大きく関わります。

例えば、
・屋外で過ごす時間を確保する
・近くを見る時間や距離を意識する
といった日常生活での工夫が重要です。

さらに現在では、近視の進行を抑えることを目的とした治療も選択肢として存在します。
「そのうち何とかなる」ではなく、「将来のために今止める」
この意識が、お子さまの視力だけでなく、目の健康そのものを守る第一歩になります。

気になることがあれば、早めに専門の医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。

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